「いぶしぎん」開発秘話 番外編
ベーコン蒸し鍋の〆は……
記事の目次
「卓上で燻製を作りたい。燻しながら皆で酒が呑みたい！」
七代目のその強い想いを形にしようと、スタッフたちも日々開発に明け暮れていました。しかし、そう簡単に形にはならない日々が続いていたのでした。美味しい燻製作りの試作も、とことん追求します。
今回は、そんな「いぶしぎん」開発の日々に生まれた絶品料理のお話です。
今夜はベーコン鍋！
「今夜はベーコン鍋だぞー。」開発メンバーの中の誰からの号令だったか。
ある日の夕餉の時刻、燻製土鍋の開発メンバーや七代目、工場長など８人ほどが食卓に集まりました。
そして、その食卓には自家製ベーコンがどっさり。燻製の試作でたくさん作ったのでしょう。
顔を突き合わせての燻製談義と思いきや、なんのことはない、楽しい晩ごはん、自家製ベーコンを美味しく食べる会の始まりでした。
テーブル中心には、カセットコンロに乗った「ヘルシー蒸し鍋」。それを囲むように季節の肴が並びました。長谷園の陶製ビアマグにビールを注いで、乾杯！（オッと。実はビアマグのものづくりにもストーリーがあって…… 話がそれそうなので、又の機会にじっくりと語りたいと思います。お楽しみに。今回は自家製ベーコンとヘルシー蒸し鍋のお話です。）
さっきから「ヘルシー蒸し鍋」はシュンシュンと勢いよく蒸気を上げています。
今晩の最初のご馳走は旬の地野菜の蒸し物です。蒸気の上がった蒸し鍋のスノコの上に好みの野菜を一度で食べきれる分量だけ入れてふたをします。
そして、もう一度勢いよく蒸気が上がったら蒸し上がりです。アッというまに出来上がり。
いかに素早く蒸したてを食べるかが、旨い！ を楽しむ秘訣。
皆でワーっと鍋からとって、それぞれが好みのタレでいただきます。
野菜の蒸したてはそのままで旨いとか、塩が合うとか、このポン酢はすごく美味しいとか、オリーブオイルと塩が最高だ、などなどワイワイ言いながら楽しみます。この日も、蒸し鍋のふたを開けるたび、そんなワイワイを繰り返しました。そして、いよいよ今夜のメイン「自家製ベーコンのスチーム」！
「ヘルシー蒸し鍋」で蒸した自家製ベーコン。
蒸したての美味しさは、解説困難です。
脂分を適度に落とし凝縮された旨味がジュワ～と口のなかに広がって、喉を通りながら燻香がぬけていきます。さっきまでのワイワイから一瞬の静寂がおきるほどの言葉にならない美味しさです。
蒸し立てそのままはもちろん、ポン酢、胡椒、マスタード……と味の変化で、どんどんいくらでも食べてしまいます。地野菜のスチームを途中で挟んで、至福の無限ループです。
たっぷり楽しんだベーコン蒸し鍋の〆は・・・
「ヘルシー蒸し鍋」で蒸し料理を楽しんだ後には、陶製すのこを外してみてください。陶製すのこの下に残ったお湯が、いい味になっていますから。
蒸した食材によって残り湯の味は様々に変わります。
野菜だけ蒸すと、その残り湯はまるでコンソメのように澄んだスープになります。
そしてこの日は、自家製ベーコンも蒸していますから特別なスープになりました。
この残り湯を使った、とっておきの〆の一品の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
ご飯を入れて炊き込めばあっという間に絶品リゾットが出来ますし、饂飩をサッと茹であげて釜揚げ饂飩もおすすめです。
でも、ベーコン蒸し鍋の〆の一番のおすすめは、何といってもラーメン！！中華麺との相性が抜群です。ぜひ、お試しあれ！
「部屋の中で、卓上で、燻製を作りたい。」七代目の強い想いはなかなか簡単には形にならず、それでも継続する燻製への熱い思い。そのありあまる情熱は、燻製蒸し鍋＆〆のラーメンという美味に昇華されたのでした。
（文・ 土鍋コーディネーター 竹村謙二）
レシピ
～ヘルシー蒸し鍋 自家製ベーコン鍋の楽しみ方～
①自家製ベーコン作り
動画で、「いぶしぎん」を使った燻製ベーコンの作り方をご紹介しています。
蒸し鍋にする前の、できたてのベーコンも絶品です。
②ベーコン蒸し鍋
【用意する鍋：ヘルシー蒸し鍋】
「ヘルシー蒸し鍋」は土鍋に陶製すのこが付属していて、セットしたすのこの上で蒸し物が簡単スピーディーに美味しく出来ます。すのこを外せば水炊きなどの鍋物も楽しめる土鍋です。
様々な旬の食材を蒸しながら楽しめるため、長谷園の食卓では度々登場します。
ヘルシー蒸し鍋は様々なデザイン・サイズでお作りしており、IH対応もございます。
公式通販はこちら！
【作り方】
蒸し鍋本体に水（又は湯）を半分〜７分目程張ったら陶製すのこをセットしてふたをし、強火にかけます。
勢いよく蒸気が上がったら、陶製すのこの上に食べやすい大きさにカットしたスライスベーコンを適量入れてふたをします。
再度勢いよく蒸気が上がったら蒸し上がり。
ポン酢、胡椒、マスタードなど、好みのタレや薬味でお召し上がりください。
ベーコンとともに、レタスや季節のお野菜も蒸すと楽しいです。
③〆の「ベーコンスープのラーメン」
陶製すのこをあげ、下にのこっているお湯をスープにします。
ふたをしてお湯を再度あたため、中華麺を入れて出来上がったらいただきます。
